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この作品は、〈王子が岳風景(20)〉を描いた午後、天気がよかったので、明見君にもう一度4時頃迎えにきてもらい、王子が岳に向かった。今回の玉野滞在中の目標は、王子が岳からの朝陽と夕陽を数点手を付けることで、来年2月の『イーゼル画会』展に出品する、太陽が画面に入った作品を、そのなかから3点仕上げる予定。朝陽はすでに2点描いたので、この日は、夕陽の1点目だ。
4時46分、イーゼルをセットして、落日の一瞬を待った。朝陽や夕陽は、中天の太陽と違って、晴れていても雲に隠れることが多いが、この日は、落日間際の雲の間から太陽の夕照が見られるだろう。
5時52分、予想通り、予想以上の夕陽を見ることができた。天は拝観料やモデル代もとらずに、ジャブジャブと、「真・善・美」を万物平等に隙間無く振りまいてくれている。アリガタイ、アリガタイ。画家の天への感謝のしるしは、美しい作品に仕上げること。