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29日、30日は台風で出られず、この日は、台風一過の快晴の朝、いつもの通り中川さんの軽トラで王子が岳に向かったが、日比と渋川の間の道が通行止め。迂回路はあったのだが、この時は知らず、それならばと、28日にロケハンしておいた宇野の日の出海岸に向かった。
日の出海岸は名前の通り、東向きの小さな浜で、以前は玉野マリンホテルという良いホテルがあったが、今は閉鎖されている。このホテルに泊まった時の朝、部屋にまともに射し込んで来る朝日の光を、小さなスケッチブックにサインペンで描いた記憶があるが、作品はどこかに眠っている。
ここでの、日の出の絵を描くことは、今回の玉での滞在中に予定していることで、結局それは、台風一過の快晴が翌朝も続いたため、翌日実現したのだが、この日は、日の出海岸の2、3ある、ビューポイントのひとつにイーゼルを立てた。
晴れた空、白い砂、明るいオーカー色の岩や崖、緑の松、それら全てに午前中の陽光がまともに反射する。なんで天は、こうも完璧にモチーフを揃えてくれるのだろうか。これだけモチーフを用意させて、つまらない絵しか描けなければ、画家として情けない。これだけモチーフを用意させて、美しい絵を描かなければ、画家として天に申しわけない。