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この日は、11月19日に、1日かけて自転車でロケハンして見つけておいた、石造りの水門の水際にイーゼルを立てた。昔の石造の構造物はどうしてこんなに美しいのだろう。無名の日本の職人たちの、丁寧で高度な技術と、自然の力に逆らわない合理的な思考が、このように周りの自然にピタリと溶け込んだ、美しいフォルムと佇まいを見せてくれている。
この水門には、銘板も看板もないし、ちょっと気付きにくいところにあるので、おそらく、地元の人以外は誰も知らないだろうし、ましてや、この水門を絵に描いた人はいないだろう。
この絵をよく見ろ。どうだ! 長年無駄に絵描きで飯を食ってきたんじゃないぞ。