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この日は、自転車にジュリアンボックスを後ろかごにしばり、前かごにキャンバスをのせて、アトリエの近くの、玉比咩(たまひめ)神社の大岩の間に生えている松を描きにでかけた。この岩は、神社の境内にあって、神社の御神体でもある。万葉集にも出てくる昔々から有名な岩で、地名の玉も、玉石とよばれ、そこから、この入江を玉村とよんだことからきている。ここは、造船所の出来る前は、小さな入江の寒村で、この岩の前まで汐入浜だったのであろう。子供の時は、大きな松が、本殿の参道の両側に生えていたが、今はもうない。この松も、ここまで育つには何年かかったのだろうか。一粒の参道の松の種が落ちて、ほとんど土のない岩の間に根をのばして、生きのび育ってきた。その松を、今ここでこうやって描いている。
まるで、「香厳撃竹(きょうげんげきちく)」や「拈華微笑(ねんげみしょう)」だね。香厳撃竹や拈華微笑は自分で調べてください。
ウエストポーチを忘れたので、翌日の写真を載せました。