ギャラリー仁家

岡野岬石(岡野浩二)氏の作品、ならびにイーゼル画会メンバーの作品等をご案内しています。電子画廊ギャラリー仁家

玉野だより

『玉野だより』2019.01.27 【出崎風景(丸山1)】

投稿日:2019年4月21日 更新日:

この日は、出崎の車で入れる最奥の、山田側の浜辺でイーゼルを立てた。丸山という砂州で繋がった島で、室町時代に城があったという、本当かどうかややあやしいげな石碑が立っている。この石碑の由来や、立てた人物のことも調べれば結構面白そうだが、近年イーゼル画を始めてから、他のことに手が回らない。

この浜でイーゼルを立てるのは初めてで、奥から順に何点か描くつもりだ。朝の光を真正面に受けた、崖と緑が美しい。海辺の木は、常緑樹が多いので、冬でも画面が明るくなって、枯れ木を描くのより楽しい。

背面の斜面から張り出した枝と、影になっている右手前の石の崖を入れて描き始める。以前なら、張り出した枝や、右手前の崖はキャンバス上に入れないのだが、イーゼル画ならば、略す訳にはいかない。トンネルの中にイーゼルを立てれば、トンネルも画面に入れなければ、外の風景だけ描けばただの風景画になって、画家の立ち位置が分からない。丸山を描く1点目は、空間の面白い作品になってしまった。複雑な空間だが、なんとか完成まで持っていきたい。

ついでに、モナリザに髭を描いたり、美術展に便器を出したりしたデュシャンもバチが当たるに違いない。

 

 

 

-玉野だより

執筆者:

関連記事

『玉野だより』 2019.03.28【奥迫川の大山桜】

この日は、奥迫川の大山桜の前にイーゼルを立てた。週末には、地元で桜祭りのイベントがあるらしいが、また、他の種類の山桜は咲き誇っている木もあるが、当の大山桜は1~2分咲きだった。まだ咲いていないのは聞い …

「玉野だより」 2018.09.18【王子が岳風景(14)】

この日は、王子が岳の駐車場に一番近い、例の東屋の近くにイーゼルを立てた。視角の狭い、近景の場所なので、F10号の縦構図で描く。視覚の狭い、近景の絵は静物画と状況が似ているので、たまに描くと新鮮で目が洗 …

『玉野だより』2018.09.12 【王子が岳風景(11)】

今回の玉野での最初の絵は、王子が岳風景(1)で描いた同じ場所でイーゼルを立てた。イーゼルを立てた現場での写真は、デジカメの電池の充電を忘れたために撮れなかった。現場の写真は、翌日撮った写真をアップしま …

『玉野だより』2019.01.27 【出崎風景(丸山2)】

この日は、私が勝手に名前を付ける丸山浜でイーゼルを立てた。この浜では2作目で、旭日の当たる丸山と白砂の浜と波静かな海と快晴の空が美しい。天はなんでこんなに美しい風景を作るのだろうか。 その答えは、私が …

『玉野だより』2018.06.21 【王子が岳風景(2)】

この日は、前日『マザーズ』に訪ねてきてくれた、中川悟氏の軽トラックで王子が岳の最奥(渋川寄り)の駐車場まで車で送ってもらった。中川氏は、玉で2軒隣りに住んでいた、確か2級下だった、私の子供時代の知り合 …

◯岡野岬石の資料蔵 (岡野岬石の情報ボックス・別サイト)

◯お問い合わせ

岡野岬石作品の価格について

 

 

*各記事はカテゴリー内の記事タイトルをクリックしてお読みいただけます。