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この日は日曜日なので、明見君に5時前に来てもらって王子が岳から見る日の出を描きに出かけた。イーゼルを立てる場所は、17日に『神登山朝暘(1)』を描いたポイントと同じ。今日のねらいは、神登山朝暘(1)』より、もう少し上がった位置の太陽を『描くのがねらいだ。
イーゼル画は、常に現場では対象との主客合一の交感を要求される。どんな絵になるか、完成画面のイメージは分からないので、描いているときの時間は、今、今、今、の視線とタッチの積み重ねだ。
2010年に東伊豆でイーゼル画を始めた当時は、あまりにも茫漠として行き先が分からないので、タッチが何度も迷い道に入り込んだが、やるもんだねぇ、何でも描けるという描写力がつけば、何も考えなくても、目と手が動いてくれる。ここまでくると絵を描くことは楽しい。
軌持に沿った、正しい道を歩んでいれば、迷い道に入ることなく、畢竟地(ひっきょうち)に入れるのだから、だから、画家はイーゼル画の修練が必須なのですよ。