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この日は、今回の玉野滞在で絵を描ける最後の1日。アトリエを出る前は、丸山の岩に生えている松を描こうと予定して出かけたのだが、イーゼルを立てる場所に潮が入っていて、時間待ちをしなければならない。それではと、昨日描いた丸山浜の草の上の近くにイーゼルを立て、丸山の先を入れ、海を正面にして入り江を描いた。想定外の、やや苦し紛れの展開だが、描き出してしまえば筆は自然に走る。結果、いい絵になればいいのだ。
一点描き終えると、ちょうど潮も引いている。迎えの明見氏を待たせるが、持ってきたもう一枚のキャンバスに、予定していた、海辺の松を描いた。太陽の位置もよく、光線は松の葉に射し込んでいる。