ギャラリー仁家

岡野岬石(岡野浩二)氏の作品、ならびにイーゼル画会メンバーの作品等をご案内しています。電子画廊ギャラリー仁家

玉野だより

『玉野だより』 2019.03.29【出崎風景(18)】

投稿日:

この日は、出崎の丸山の手前の草はらにイーゼルを立てた。左側の舗装されていない轍のある道を、画面に入れて描きたかったので、全てが中心を外れた、こんなアクロバチックな構図の絵になった。

人間はナチュラルには、対象を視角の中心に置く。そして、そこにピントを合わせる。その一連の行為を為すのは、自我である。だから、物と空間、中心と周辺を差別して見る。

一方、世界存在はオールオーバーである。世界はそうなっている。

そうなっているその世界を、正しく描写するには、自我意識を脱落(とつらく)し、眼を独立させなければならない。

要は、こういう場所を見つけるのも、イーゼルを立てるのも、こういう構図の絵を描くのも、一朝一夕には出来ない、意志の持続と修行がいるのですよ。

老いると、すぐに文章がお説教調になってしまうが、それが老画家の唯一の楽しみなのだから、許してネ。

-玉野だより

執筆者:

関連記事

『玉野だより』2018.12.05 【波張崎風景(3)】

この日は、波張崎の先端にある、江の浜港の堤防から、海浜の風景を描いた。 子供の時から獺越鼻(おそごえ)や渋川でよく見ていた、瀬戸内でありふれた海辺の景色だが、明るいオーカー色の崖と、白砂の浜と、緑の植 …

『玉野だより』2018.11.24 【瀬戸内陽光】

この日は、前日に続いて朝から天気が良いので、20日に中川さんの車で出会った、胸上から番田に越える細池峠の手前の道路の端にイーゼルを立てた。ここは、中入崎と鉾島の間の小さな湾状の砂浜のある場所で、少し高 …

『玉野だより』2018.12.10 【玉比咩神社の松(2)】

この日は、前日に続いて、玉比咩(たまひめ)神社の大岩の間に生えている松を、別アングルでイーゼルを立てた。松は寿命が短いらしく、松の大木は見たことがない。この松もあと何年かすれば、枯れるだろう。でも、こ …

『玉野だより』 2019.06.08【奥迫川風景(4)】

この日も、第60番札所の高木(こうき)庵の裏手の棚田の跡の小径の上にイーゼルを立てた、目の前の大山桜(おおやまざくら)に登る道は、6月4日に草刈りをしていたので、どうなるのか心配だったが、目の前のシオ …

『玉野だより』2018.06.28 【王子が岳風景(6)】

朝8時前、中川さんの車で王子が岳に出発。前日の夜雨で、朝雨は上がったが、天気は不安定で、時々小雨が走る。しかし、前日雨で描けなかったので、行くことに決断。小雨の中で、傘をさして描いた経験はあるので、な …

◯岡野岬石の資料蔵 (岡野岬石の情報ボックス・別サイト)

◯お問い合わせ

岡野岬石作品の価格について

 

 

*各記事はカテゴリー内の記事タイトルをクリックしてお読みいただけます。